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シャドー (1982年の映画) : ウィキペディア日本語版 | シャドー (1982年の映画)
『シャドー』 (原題:''Tenebrae'',別題:''Tenebre'') は、イタリアのサスペンス映画。ダリオ・アルジェント監督自身がアメリカで体験した変質者によるストーカーと殺人予告が本作のモチーフになっている。 == 概要 == 『サスペリア』、『インフェルノ』とオカルト・ホラー色を強めていたダリオ・アルジェントがジャッロに回帰した意欲作。単なる原点回帰にとどまらず、これまでダリオ作品の特徴であった重厚で陰鬱な町並みや建造物、原色の照明、不吉を予感させる動物や昆虫といった要素を一掃。近代的で無機質な建物を主な舞台として、雑踏の死角を縫って白昼堂々殺人が起きるなど新たな展開を見せる。被害者の家の壁を登り、屋根を越えて侵入口まで到達する犯人視点の映像をクレーンを使用しワンショットで撮影する斬新なカメラワークも話題を呼んだ。 『13日の金曜日』などの大量殺人鬼映画のヒットの影響か、殺害される人数も従来の作品に比べ大幅に増えている〔一例として、『サスペリアPART2』での死者は事故死、過去の回想も含め6人であったが、今作では主要人物のほとんどが死亡。回想も含め12人もの死者が出ている。〕。 なお、アメリカ版及び日本版のエンディングにはキム・ワイルドの「Take Me Tonight」が主題歌として独自に採用されている。その再現として、日本版DVDで吹替音声を選択すると同曲がエンディング曲に流れる仕様になっている。
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